iPhoneの場合、携帯電話の電波やWiFiの電波を受信できることを前提にチューニングされているようで、これらの電波が届かない場所では、精度が落ちたり測位できないことがありました。これでは、先日紹介したxGPSでも現在地が表示されず、かなり困ったことになります。
これは、一体なにがどうなっているのー??ということで、調べてみました。
測位の方式は、いくつもある
GPSは、Global Positioning System(グローバル・ポジショニング・システム、全地球測位システム)の略です。測位システムにはGPSのほかにも、欧州版のGalileo(ガリレオ)、ロシア版のGLONASS(Global Navigation Satellite System、グロナス)、中国版の北斗、日本でもQZSS(Quasi-Zenith Satellite System、準天頂衛星システム)があります。
iPhone 3GのGPS機能には、A-GPS(Assisted GPS、アシスト型GPS)が採用されています。
A-GPS?なに?ってことですが、通常のGPSによる測位に加え、携帯電話の電波を利用して、より速くより精度を高く測位できるようにする方式です。
通常のGPSの場合、測位するのに数分かかるそうなのですが、A-GPSを利用しているiPhoneの場合、10秒もかからずに測位している印象です。このストレスない速さがA-GPSの効果です!
携帯電話の電波が具体的にどう使われているのか
GPS端末は、位置情報を算出するために使う元データを、GPS衛生から受信しています。
GPS測位では、衛星から距離を測るための「時刻信号」と、衛星の位置を知るための「全衛星軌道データ(アルマナックデータ)」「衛星軌道データ(エフェメリスデータ)」を捕捉して利用します。
引用元この衛星軌道データなどの受信に30秒以上かかるそうです。A-GPS端末では、より伝送速度が速い携帯電話の3Gデータ通信を利用して、位置情報を受信しています。
要するに、iPhoneは、データ通信契約ありのSIMを挿して且つキャリアの電波の届く範囲内か、WiFiが使える環境でないと、うまくGPSが機能しないみたいなのです!これでは、アダムス・ピークの頂上に行っても現在地がポイントされない!ということですね。
うーん、困った。ということで、次の記事では代替策を紹介します。
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