千とちひろの神隠しで有名な九份 (世界遺産では無いです!!) |
先日、「台湾に世界遺産って無いの?」って質問されました。
答え:無いんです。
確かにありそう。で、無い。なので、ちょっと纏めてみました。
■なんで世界遺産が無いの?
世界遺産を管理しているユネスコ(国際連合教育科学文化機関)は、国際連合の専門機関。現在、台湾は国際連合に加盟していない(できていない)んです。
なので、自動的に世界遺産に申請ができないって具合。
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■何故国際連合に加盟(していない)できない?
1971年国連総会において、中華人民共和国(中国)が国連に対する唯一かつ正統な代表権を有するとの決議がされ、中華民国政府(台湾)は代表権を喪失しました。「国家」はどちら?って話ですね。(当時)
その後、中華民国政府は台湾と改め、1993年以降国連に対し毎年加盟を求め続けていますが、未だ認められていない状況にあります。
■情勢は変わってきたかも?
パレスチナの世界遺産(イエスの生誕地: ベツレヘムの聖誕教会と巡礼路)。今年(2012)、本物件が登録されるか否か、という事が非常に話題になり、結果世界遺産に登録されました。ユネスコの
キリスト生誕教会地下にある イエス様が生誕した場所 |
という理念を貫いた!ととてもうれしい話でした。
そして、2012年11月30日。
国連総会で、イスラエルの占領下にあるパレスチナに「国家」としての地位を認める決議が採択されましたね。(NHKニュース:パレスチナ 国連決議に喜び沸く)
結果、再びイスラエル・パレスチナの情勢が悪化してしまっています(海外渡航情報)が、平和的解決が来る日を祈りたいと思います。
という事で、パレスチナの世界遺産登録を認めたユネスコが、今後台湾の世界遺産登録も認める日がくるかもしれません。
■台湾の暫定リスト
実は、台湾も暫定リストはあるんですよ。12物件。2000年以降に、中華民国行政院・文化建設委員会は
「中華民国は世界遺産条約を締結はされていない。しかし地球村の構成員であり、遺産を継承・保護しなければならない」
との方針を打ち出し、2003年に国内の候補が挙げられています!
澎湖諸島の玄武岩 |
わかる範囲で、サイトURLを貼ってみました。
■自然遺産候補
大屯山の陽明山地熱谷(台北市)
棲蘭山ヒノキ林(宜蘭県)
太魯閣渓谷(花蓮県)
玉山国家公園(南投県)
澎湖諸島の玄武岩(澎湖県)
金門の守護神―風獅爺 |
淡水の紅毛城とその周辺の文化的景観
(新北市淡水区)
金瓜石の太子賓館周辺の産業(新北市瑞芳区)
卑南史前文化遺址(台東県)
蘭嶼のタオ族集落と自然景観(台東県)
金門島の伝統的集落(金門県)
■複合遺産候補
阿里山森林鉄路(嘉義市、嘉義県)
旧山線鉄路(苗栗県、台中県)
<台湾 世界遺産 暫定リストマップ>
より大きな地図で 台湾の世界遺産暫定物件 を表示
*正確な住所が不明だったりするので、位置が微妙です。ご注意ください。(リンク先を見た方がよいです)
*もし住所を知っていたら是非教えてください!
登録される日が来る事を願っています!
<参考サイト>
台湾旅行ガイド ホームページ
Taiwan today 世界遺産登録を目指す台湾の自然・文化遺産(上)
世界遺産登録を目指す台湾の自然・文化遺産(下)
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